日本一のゲンジボタルの乱舞ー長野県辰野に行ってきました。
ホタル撮影は初めてでしたが、ネットなどでカメラの基本設定を調べ、あとは比較明合成で…と割と気楽に構えて撮影に向かいました。
撮影は2015年6月17日と24日です。
毎年6月中旬から下旬にかけて辰野の松尾峡・ほたる童謡公園でほたる祭りが開催されています。
ここは多い年には1晩に1万匹ものゲンジボタルが乱舞するという、文字通り日本一のホタルの名所だそうです。
ほたる祭り開催中は、ほたる童謡公園の駐車場が有料になるほかようです。
ホタルの幼虫が餌にするカワニナという貝が良い環境でないと育たないため、農薬などの汚染でカワニナが死に、それに伴ってホタルも絶滅しかけていたのを、ほたる童謡公園でカワニナを養殖しホタルを復活させたという話を伺いました。
水路で区切られた公園は広く、本格的にホタルを見るのも初めてですので、早めに公園に着き地元のボランティアの方にホタルの生態や最近良く飛ぶ場所などを聞いて回りました。
また偶然、何年もここにホタル撮影で通っていらっしゃる方にお目にかかることができ、撮影ポイントなども教えていただきました。
いろいろな情報などを総合して自分なりに撮影ポイントを考えて、カメラを構えましたが、あいにくこの日は時々強い雨脚が走ったりやんだり…という天候で、ホタルはほとんど飛ばず、とても絵になるような写真は撮れませんでした。
ホタル祭りは終わっていましたが、24日リベンジに行きました。
前回は水路に飛ぶホタルや、ホタルの光で樹木がツリーのようになるという情報にとらわれ過ぎた嫌いもあったので、24日はホタルが良く飛ぶ場所に何度も移動し、広角系レンズで「とにかく撮る」ということを第一目標にしました。
【機材】
・めどとしてF2.8以上の明るい単焦点か広角〜標準ズーム。
ズームならF2.8 24㎜〜70㎜があればおすすめで、星空とからめるズームならF2.8 14㎜〜24㎜がおすすめです。
100㎜〜200㎜の望遠も使えますが、ホタルが少ない場合は広角系で撮ったほうが多くの光跡を撮ることができます。
・三脚。
・レリーズ。
・ピントリング固定テープ。
・ライト(ホタル・他の撮影者や鑑賞者に迷惑がかからぬよう赤色発光が使えるライトか無ければ発光部に赤いセロファンなどを貼ったライトを準備すると良い)。
・記録媒体。
・予備バッテリー。
【服装】
帽子〜首に巻くタオルは虫対策です。撮影場所によって違い、ほたる童謡公園では必要ありませんでしたが、この後に紹介する姫ホタルの撮影場所では必須でした。
・帽子。
・長袖のシャツ。
・長ズボン。
・あれば薄手の手袋。
・首に巻くタオル。
・ウインドブレーカーなど羽織るもの。
・足下のしっかりとした靴。
・雨具。
・飲み物。
【ロケハン】
・ホタルを撮りなれた人や生態に詳しい人は、どのあたりに飛ぶか検討がつくのでしょうが、なれていない人はロケハンで可能ならば現地をよく知っている人から事前にホタルの飛ぶ場所や撮影ポイントなどの情報収集しておくと良いと思います。
とくに撮影場所が広い場合など、ロケハンをして暗くなる前に撮影ポイントを数カ所決めておくことは大切だと思います。
また星を絡めたい場合などは包囲の確認でおおよその構図や使用レンズなどをシミュレーションしておくと良いでしょう。
他のホタル撮影と最も差をつけるのが背景だと思いますので、絵になる背景を探しておくのもポイントです。
【カメラの基本設定】
下記を基本に、撮影時の状況でISOの上下、シャッタースピードの長短で調整していくと良いでしょう。
・F3.2(F2.8の一段絞り) ISO1600 シャッタースピード20〜30秒
高感度・長時間ノイズリダクションオフ ホワイトバランス太陽光
AF補助光やポップアップストロボなどが発光しないようにオフにしておく。
【構図を決める】
・ホタルが飛ぶと予想される撮影ポイントで、構図を決めます。
・比較明合成を行うため、数枚〜10数枚を撮ることを考えておきましょう。
・ロケハンで絵になる背景がみつかれば、それを暗めに撮っておく(合成の時に背景にする)という方法もあります。
【ピントを合わせる】
・ピントはカメラからホタルが飛ぶと予想される場所や、レンズの焦点距離などで違ってきますが、最初は日暮れ前にAFで無限遠でピントを合わせMFに設定したあとに念のためにピントリングをテープで固定しておくと良いと思います。
・ピントは撮影後、ライブビューで確認しながら追い込んでいく方法もあります。
【撮影】
・ホタルは種類や撮影地などによって飛ぶ時間が違うようですが、だいたい1〜3時間くらいは飛ぶようですので、最初は光跡を撮る…ということを第一目標にして、さらに何カットか撮れるようなら、場所を移動したり、星と絡たりと順次撮っていけば良いと思います。
【合成】
・比較明合成になりますが、あまり枚数が多い過度な乱舞は不自然になりがちなような気がします。
【ホタル撮影のマナー】
・光を当てるとホタルが逃げたり、他の撮影者の迷惑になります。
・ホタルも虫なので、虫除けスプレーなどは厳禁です。
・撮影地が民家などに近い場合は、大きな話し声などで迷惑をかけないようにしましょう。
【参考】
下記のサイトが参考になります。
2016年ほたる祭り
http://kankou.town.tatsuno.nagano.jp/firefly/info/detail02.html
辰野町観光サイト・ホタルあれこれ
http://kankou.town.tatsuno.nagano.jp/firefly.html
写真は3枚ともこのブログ用に元画像よりも明るく補正しています。
70㎜ f3.2 ISO1000 30秒で撮ったもの7枚を比較明合成。
1枚だとこんな感じです。
背景は前もって撮っておいたものを合成時に使いました。
ホタルというと...水ですが、撮影時は水の流れに沿って飛びませんでした。
何も無い背景よりは多少絵になったかと思いますが、水が縦に流れホタルが横に飛ぶという、後から見れば不自然な写真になってしまいました。
21㎜ f5 ISO100 1/125 露出補正マイナス2
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ホタル撮影は初めてでしたが、ネットなどでカメラの基本設定を調べ、あとは比較明合成で…と割と気楽に構えて撮影に向かいました。
撮影は2015年6月17日と24日です。
毎年6月中旬から下旬にかけて辰野の松尾峡・ほたる童謡公園でほたる祭りが開催されています。
ここは多い年には1晩に1万匹ものゲンジボタルが乱舞するという、文字通り日本一のホタルの名所だそうです。
ほたる祭り開催中は、ほたる童謡公園の駐車場が有料になるほかようです。
ホタルの幼虫が餌にするカワニナという貝が良い環境でないと育たないため、農薬などの汚染でカワニナが死に、それに伴ってホタルも絶滅しかけていたのを、ほたる童謡公園でカワニナを養殖しホタルを復活させたという話を伺いました。
水路で区切られた公園は広く、本格的にホタルを見るのも初めてですので、早めに公園に着き地元のボランティアの方にホタルの生態や最近良く飛ぶ場所などを聞いて回りました。
また偶然、何年もここにホタル撮影で通っていらっしゃる方にお目にかかることができ、撮影ポイントなども教えていただきました。
いろいろな情報などを総合して自分なりに撮影ポイントを考えて、カメラを構えましたが、あいにくこの日は時々強い雨脚が走ったりやんだり…という天候で、ホタルはほとんど飛ばず、とても絵になるような写真は撮れませんでした。
ホタル祭りは終わっていましたが、24日リベンジに行きました。
前回は水路に飛ぶホタルや、ホタルの光で樹木がツリーのようになるという情報にとらわれ過ぎた嫌いもあったので、24日はホタルが良く飛ぶ場所に何度も移動し、広角系レンズで「とにかく撮る」ということを第一目標にしました。
【機材】
・めどとしてF2.8以上の明るい単焦点か広角〜標準ズーム。
ズームならF2.8 24㎜〜70㎜があればおすすめで、星空とからめるズームならF2.8 14㎜〜24㎜がおすすめです。
100㎜〜200㎜の望遠も使えますが、ホタルが少ない場合は広角系で撮ったほうが多くの光跡を撮ることができます。
・三脚。
・レリーズ。
・ピントリング固定テープ。
・ライト(ホタル・他の撮影者や鑑賞者に迷惑がかからぬよう赤色発光が使えるライトか無ければ発光部に赤いセロファンなどを貼ったライトを準備すると良い)。
・記録媒体。
・予備バッテリー。
【服装】
帽子〜首に巻くタオルは虫対策です。撮影場所によって違い、ほたる童謡公園では必要ありませんでしたが、この後に紹介する姫ホタルの撮影場所では必須でした。
・帽子。
・長袖のシャツ。
・長ズボン。
・あれば薄手の手袋。
・首に巻くタオル。
・ウインドブレーカーなど羽織るもの。
・足下のしっかりとした靴。
・雨具。
・飲み物。
【ロケハン】
・ホタルを撮りなれた人や生態に詳しい人は、どのあたりに飛ぶか検討がつくのでしょうが、なれていない人はロケハンで可能ならば現地をよく知っている人から事前にホタルの飛ぶ場所や撮影ポイントなどの情報収集しておくと良いと思います。
とくに撮影場所が広い場合など、ロケハンをして暗くなる前に撮影ポイントを数カ所決めておくことは大切だと思います。
また星を絡めたい場合などは包囲の確認でおおよその構図や使用レンズなどをシミュレーションしておくと良いでしょう。
他のホタル撮影と最も差をつけるのが背景だと思いますので、絵になる背景を探しておくのもポイントです。
【カメラの基本設定】
下記を基本に、撮影時の状況でISOの上下、シャッタースピードの長短で調整していくと良いでしょう。
・F3.2(F2.8の一段絞り) ISO1600 シャッタースピード20〜30秒
高感度・長時間ノイズリダクションオフ ホワイトバランス太陽光
AF補助光やポップアップストロボなどが発光しないようにオフにしておく。
【構図を決める】
・ホタルが飛ぶと予想される撮影ポイントで、構図を決めます。
・比較明合成を行うため、数枚〜10数枚を撮ることを考えておきましょう。
・ロケハンで絵になる背景がみつかれば、それを暗めに撮っておく(合成の時に背景にする)という方法もあります。
【ピントを合わせる】
・ピントはカメラからホタルが飛ぶと予想される場所や、レンズの焦点距離などで違ってきますが、最初は日暮れ前にAFで無限遠でピントを合わせMFに設定したあとに念のためにピントリングをテープで固定しておくと良いと思います。
・ピントは撮影後、ライブビューで確認しながら追い込んでいく方法もあります。
【撮影】
・ホタルは種類や撮影地などによって飛ぶ時間が違うようですが、だいたい1〜3時間くらいは飛ぶようですので、最初は光跡を撮る…ということを第一目標にして、さらに何カットか撮れるようなら、場所を移動したり、星と絡たりと順次撮っていけば良いと思います。
【合成】
・比較明合成になりますが、あまり枚数が多い過度な乱舞は不自然になりがちなような気がします。
【ホタル撮影のマナー】
・光を当てるとホタルが逃げたり、他の撮影者の迷惑になります。
・ホタルも虫なので、虫除けスプレーなどは厳禁です。
・撮影地が民家などに近い場合は、大きな話し声などで迷惑をかけないようにしましょう。
【参考】
下記のサイトが参考になります。
2016年ほたる祭り
http://kankou.town.tatsuno.nagano.jp/firefly/info/detail02.html
辰野町観光サイト・ホタルあれこれ
http://kankou.town.tatsuno.nagano.jp/firefly.html
写真は3枚ともこのブログ用に元画像よりも明るく補正しています。
70㎜ f3.2 ISO1000 30秒で撮ったもの7枚を比較明合成。
1枚だとこんな感じです。
背景は前もって撮っておいたものを合成時に使いました。
ホタルというと...水ですが、撮影時は水の流れに沿って飛びませんでした。
何も無い背景よりは多少絵になったかと思いますが、水が縦に流れホタルが横に飛ぶという、後から見れば不自然な写真になってしまいました。
21㎜ f5 ISO100 1/125 露出補正マイナス2
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