横浜のみなとみらい21では毎年12月末にオフィスビルなどが全館を点灯し街全体を1つのイルミネーションに創りあげるイベントを行っています。
 正式には「TOWERS Milight~みなとみらい21オフィス全館ライトアップ~」と言い1996年に始まったそうです。

 昨年は12月24日16時半〜21時半に行われ29施設が参加しました。
 
 この日は「横浜に一番カメラマンが集まる日」だそうで、撮影待ちの情報交換でも「大阪から泊まりがけで来た」「埼玉から仕事を休んで来た」という方がいらしゃいましたし、人気撮影ポイントはどこも早くからの場所取りや撮影の順番待ちで混み合っていました。

 ほとんどのカメラマンは「全館ライトアップ」をメインに、「横浜夜景・イルミネーション」を撮り歩いているようでした。
 
 備忘をかねて今年の撮影記録や来年の私自身の課題をご紹介しますのでご参考になれば幸いです。

【撮影記録】
1.添付したみなとみらい21エリアの地図(上が北)で黄色で囲んだところが全館ライトアップの場所で海側からの撮影が良いようです。
 今回最初に撮影した大さん橋から10の近くの「みなとみらい駅」まで徒歩で約2キロ・30分位で、9の近くには「桜木町駅」があります。

2.今回は初めての撮影だったので地元カメラマンたちの事前情報から鉄板スポットの大さん橋(地図1,2)と万国橋(地図3)から主に撮り、帰りがけに3→4→5→6→9→10と撮りました。

3.大さん橋のには「全館ライトアップ」が始まる2時間前の14時半につき三脚を立てて場所取りをしました。
 大さん橋では一番手前の地図1の場所がライトアップのビルが重ならずに一番きれいに撮れるベストポジションです。
 ただし大型客船が泊まっていると出港まで「全館ライトアップ」が撮れない欠点があります(地図の大さん橋の白い部分が船が占めるスペース)。
 この日は17時出航の飛鳥llが泊まっており、条件が良ければぎりぎりブルーモーメント(日没は16時半)が撮れると粘っていましたが、出港が20分位遅れてたことでそれがかないませんでした。
 来年も大型船舶が停泊しているときはベスポジにこだわらず、船舶の影響を受けない大さん橋の奥(地図2)から撮ろうと思います。
 また場所取りは最初だけで、時間とともに撮影場所は空きますので撮影目的や当日の天候などでは必ずしも早くからここで時間を使うことも無いようです。

4.万国橋は橋の上の歩道から撮ることになります。大きな三脚や長時間場所を占有せずに、歩行者に迷惑にならないよう譲り合って交代で撮るマナーが大切だと思います。
 万国橋の後にナビオス横浜(地図4)のゲートから撮りました。この時期は「全館ライトアップ」に合わせて「横濱キャンドルカフェ」を行っているようです。

5.この日は曇りでブルーモーメントに空は青くならなかったようです。また風が強かったため、水面が波立ちどこから撮っても映り込みにはなりませんでした。
 こればかりは自然現象ですので、何年も通って仕留めるしかないですね。

 カメラはNikonD850に大三元レンズ+魚眼と60mmマクロで、一部NikonZ50を使っています。
 主な写真には撮影データを入れました。

【撮影情報】
1.「全館ライトアップ」の撮影スポットとしては「象の鼻パーク」(地図7)も有名なようです。

2.この時期のイルミネーションの名スポットとしては「横浜赤レンガ倉庫とクリスマスツリー」(地図8)、帆船日本丸(地図9)、横浜ランドマークタワー(地図10)のドッグヤードガーデン、日本丸からランドマークタワーへの道の途中にある街路樹、あるいは夜景の定番中の定番ランドマークタワー展望台からの撮影もお勧めです。ここは展望台には珍しく三脚使用がOKですのでスローシャッターが切れます。
 ただしガラスへの映り込みが多いので「忍者レフ」や「映り込み防止フード」などで対策を立てる必要があります。

3.地図にはありませんが、右下方向に徒歩500m・10分位で山下公園がありこの時期とくにSnow Roseのライトアップが見事です。
 さらに山下公園から徒歩500m・10分位で横浜中華街に行くことができます。
 横浜中華街(最寄り駅は元町・中華街)から、大さん橋や万国橋へ行くには徒歩以外にみなとみらお線で最寄り駅はそれぞれ見本大通り、馬車道駅を利用するのも便利です。

4.大さん橋から帆船日本丸へ移動する途中の食事場所は「横浜ワールドポーターズ」(地図5の上)位しか無く時間によっては大変混んでいますので、私は夕食はランドマークで食べました。

5.情報収集には下記サイトが便利です。
 ・みなとみらい21全館ライトアップ情報
  Minatomirai21
  http://minatomirai21.com/?s=

 ・大さん橋大型客船入港・出港情報
  横浜市港湾局のホームページ
  https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/minato/kyakusen/nyuko/2020.html

 ・イルミネーションや観光情報
  横浜観光情報
  http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/

 その他
 防寒対策は十分に行って下さい。
 とくに大さん橋で撮る場合吹きさらしですので風が強いと体験温度がかなり下がります。
 
【来年の課題】
1.撮影スポットの開発。
 定番スポットから、条件が良ければブルーモーメントや映り込みを入れた「観光写真」が撮れることが分かったので、あまり知られていない独自スポットはないか、地図を参考に開発したいですね。

2.ブルーモーメントをどこで撮るか。
 やはりゆオレンジと青のグラデーションとそれが青に変わっていく時間を一番撮りたいので、上記1とも関連してどこで撮るかを研究したいと思います。

3.どう撮るかの工夫。
 例えば大さん橋から、小型観光船の運行が結構見られましたが比較明合成でそれらの光跡を入れると「全館ライトアップ」の写真にスパイスが効くのではないかと思います。
 また今回は大さん橋でかなり体力・気力を使ってしまったので、それ以外の写真はすべて手持ち撮影でした。三脚を使ったスローシャッター・超スローシャッターなどでもう少し違った表現にチャレンジしようと思います。

【大さん橋地図1より】
001

 ISO1,600 F5.6 1/15秒 48mm 17時35分  

002

 ISO1,600 F5.6 1/8秒 52mm 多重露光 17時45分

003

 ISO12,800 F4.8 1/60秒 35mm 18時 Z50手持ち撮影

004

 ISO6,400 F2,8 1/125秒 70mm 18時 D850手持ち撮影

【万国橋地図3より】
005

 ISO6,400 F2,8 1/180秒 24mm 18時35分 D850手持ち撮影

【ナビオス横浜地図4より】
006

 ISO6,400 F2,8 1/180秒 24mm 18時40分 D850手持ち撮影

【汽車道付近地図5より】
007

 ISO6,400 F2,8 1/250秒 21mm 18時50分 D850手持ち撮影

【汽車道付近地図6より】
008

 ISO6,400 F2,8 1/250秒 22mm 19時 D850手持ち撮影

map


【大さん橋地図1,2より 参考画像】
009

ライトアップするビルがほぼ重ならずきれいに撮れるベストポジションですが大型船が停泊しているときはご覧のように出港するまで撮ることができません。

010


011

大型船に邪魔されずに撮れる大さん橋の先(奥)は、15時過ぎにはご覧のように三脚で埋め尽くされてはい入る場所もありませんでした。

012

同様に15時過ぎには海岸通りも三脚で埋め尽くされました(地図1より見たところ)

013

大さん橋に掲示されていたお知らせ(注意事項)
1.持ち主不在の場所取り行為の禁止
2.狭い場所での撮影、場所取りは移動していただく場合がある
3.持ち主不在の物品は撤去する


【参考画像】
 全館ライトアップの12月24日以外に撮った写真です。
【地図8横浜赤レンガ倉庫クリスマスツリー】
20191215-01


【地図9帆船日本丸】
20191103-01


【地図10ランドマークタワー ドックヤードガーデン&展望台より】
20191224-01


20191015-01


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